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糖尿病領域の活動紹介

糖尿病領域の活動紹介

昭和大学病院 薬剤部所属 吉川雅之

厚生労働省が2016年に行った「国民健康・栄養調査」によると糖尿病有病者は1000万人を超えたとの報告があります。糖尿病患者は、定期的な受診や服薬のみならず、生活習慣を改善することを求められており、患者自身が治療法を十分に理解し、日々の生活の中で実行していく必要があります。糖尿病患者に関わるチーム医療では、糖尿病患者の日常的な療養生活のサポートを行い、合併症(糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症)の重症化を予防します。

糖尿病チームのメンバーは糖尿病専門医、糖尿病研修指導医また糖尿病療養指導の資格(日本糖尿病療養指導士)を有する認定看護師や薬剤師、管理栄養士で構成されます。患者さんの生活環境、治療目標などを把握し、問題点を共有したうえで、各職種の専門性を尊重し、具体的で詳細な指導を行うことを常に心がけています。薬剤師の業務としては、通常の病棟における患者指導に加えて、週1回糖尿病教室を行っています。

昭和大学病院 薬剤部所属 吉川雅之先生

糖尿病教室では入院している患者さん(または患者さんのご家族の方)に糖尿病用薬(内服薬・インスリンなど)の特徴や使用上の注意事項についてお話をしています。治療への自己管理の重要性を意識づけるために、患者さんの話をよく聞き、信頼関係を築き、良きパートナーとなることに努めています。そして、薬学的観点から患者さんを援助するだけでなく、生活全般について必要で適切な情報を提供します。 本学における学生の病棟実習では、薬物療法をはじめ、専門職による食事療法や運動療法などの講義にも参加することができます。

【日本糖尿病療養指導士(CDEJ)とは】

糖尿病治療に最も大切な自己管理(療養)を患者に指導するスタッフのことであり、薬剤師のみならず、看護師・栄養士・理学療法士など様々な職種がなれます。